先日、事務所のメンバーと、新潟へ研修旅行に行って参りました。
素晴らしい建築にたくさん触れることができました。
皆様にも共有させて頂きます。
最初に訪れたのは、
「新潟市秋葉区文化会館」
コンクリートの曲線が美しい外観です。
こちら、エントランスロビーです。
コンクリートでクールな印象を持たれるかもしれませんが、
実際に中へ入ってみると、窓から差し込む光が、多面的に作られた壁や天井に反射して、
柔らかな光に変わり、優しい空間になっていました。
天井に取り付けられた丸い金属(パンチングメタル)、気になりますね!
これは、吸音効果があって、出入りの多いエントランスの音を遮音してくれています。
このような、デザイン性と機能性を併せ持つところは、とても勉強になりました。
次に訪れたのは、
「新潟市江南区文化会館」
コンクリートの壁には、
地域の特産品である亀田縞の模様や、
散りばめられた照明で、稲穂が実り、輝いている様子が表現されています。
図書館は無柱空間で、本棚も低くく、視認性に配慮されていました。
図書館で、あれ?うちの子どこいった!?っと焦ること、ありますよね….(汗)
ここなら、お子様を見守りながら、ゆっくり本を選ぶことができそうです。
この2つの公共施設は、建築家の新居千秋さんが手がけられ、数々の賞を受賞されています。
実際に利用する地域の人々と対話を重ね、設計の見直しを繰り返されたそうです。
様々な利用シーンが計算し尽くされており、なるほど〜の連続でした。
続いて、「新潟市美術館」
新潟ご出身の建築家 前川國男さんが設計されました。
西大畑公園に隣接していて、
どこまでが公園で、どこからが美術館!?
と思ってしまうほど控えめで、景色にストンっとおさまっていました。
外壁のオリーブ色のタイルは、風や光によって、自然なグラデーションが生まれて、
本当に美しかったです。
入り口は公園側に傾いていて、「散歩の途中に、どうぞお立ち寄りください!」と誘われているようでした。
そして、この入り口、なぜ正面ではなく、側面にあるのでしょう…
公共施設のエントランスは、ど〜んと正面にある方が良さそうですが…
そしてなんだか、入り口が小さく感じませんか?
館内を巡りながら、私なりにその謎が解けた気がしました。
その話は長〜くなるので、また別の機会にさせてください!
窓枠から見える外の景色もまた、一つの絵画のようでした。
雪景色も見てみたいです。
もう一つ、印象に残ったことがあります。
館内は全体的に自然と調和した落ち着いた雰囲気ですが、
いくつか、ハッ!とさせられる鮮やかな色使いの場所があるんです!
建築家にサプライズされたようで、楽しかったです。
皆様も、訪れた際にはぜひ、サプライズポイントを探してみてください。
次回のブログで、研修旅行後編をレポート致します!
お楽しみに!
STaD(スタッド) 株式会社鈴木貴博建築設計事務所
公式インスタグラム @stad_architect.design